本屋さんにいくと、「バカでも稼げる…」「誰でも簡単にできる…」「こんな私でも投資で〇〇円」などといった本が並んでいたりしますよね。
しかし、本当に誰でも簡単に手っ取り早く投資で儲けることは可能なのでしょうか?
もちろん本は売るためにキャッチーなコピーをつける必要があるので分かりますが、実際はバカでも、誰でも投資で成功するほど甘い世界ではないですよね。
もしそうであれば、投資した人は全員お金持ちになっているはずです。しかし結果はどうでしょうか?
実際、株で儲けている人の割合は全体の約20%と言われています。あなたはその20%の中に入れるように、投資についてちゃんと勉強していますか?
自分では投資のつもりでやっているけど、実はギャンブルみたいになってませんか?
ここでは、私が考えている投資について話ていきたいと思います。
投資と投機は違う
まずは投資はギャンブルとは違います。あなたがやっていることは投機になってませんか?
投資とは、将来が有望な投資先に、長期的に資金を投じることです。株式投資とは、会社の一部を所有することです。
それに対し、投機とは、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引であり、相場によっては大きな損失が発生する可能性があります。
投資には必ずしも元本保証があるわけではありませんが、長い目でお金を増やしていくところが、投機とは異なります。
会社の財務諸表も読まず、この会社のチャートが右肩上がりで調子がいいから、なんか上がりそうなチャートだからといった理由で投資していませんか?
短期目線の投資になってませんか?
先ほど、「株式投資とは、会社の一部を所有すること」と表現しましたが、もし自分が実際に会社を保有していると考えて見てください。1日2日で売ったり買ったりするでしょうか?
そんなオーナー普通いませんよね。これは単なるマネーゲームをしているだけではないでしょうか?
もしその会社のオーナーになるのなら、絶対その会社のことをしっかり調べますよね。よくわからない会社に自分の大事なお金を投資しないと思います。
短期投資は機関投資家との戦いになる
もちろん、短期投資が得意の人がいたり、投資も人それぞれスタイルがあり、こうじゃないとだめとは一概には言えないですが、手っ取り早く儲けようとするほど、結果お金を減らす確率が高くなるように思います。
短期投資の場合、ゴールドマンサックスやJPモルガンといった機関投資家との戦いになります。機関投資家は、最近の成績の良し悪しで、ファンドが買ってもらえたり、買ってもらえなかったりします。よって今現在の目先の数字をよくしておく必要があります。
このため、機関投資家が例えば10年以上の単位の長期投資を考えるのは難しく、直近の数字がよくなるように投資することになります。
よって、短期投資をする場合、ゴールドマンサックスやJPモルガンといった機関投資家と勝負することになります。機関投資家の方が、個人投資家より情報を持っていて、銘柄の分析にも長けているかと思います。そんな戦いを挑んであなたは勝てる自信ありますか?
もし短期投資で勝つのであれば、機関投資家より優れている必要がありますね。あなたは機関投資家の人より、相場について、銘柄について勉強していますか?
個人投資家は長期投資の方が有利
そう考えると、私たち個人投資家は長期投資の方が有利に思いますね。
私たちは、機関投資家と同じ土俵で勝負する必要はないはずです。個人投資家だからこそ長期で投資できるのです。
投資は、難しいマーケットには手を出さない、うまくいく確率が高いところで戦うことのが基本です。
無防備に強敵と相手するのではなく、あなたが勝てるところを探すようにしてください。
自分の投資スタイルを身に付けよう
投資でうまくいっている人は、自分なりのスタイルがあると思います。投資は、100%うまくいくような甘いものではありません。若いときから、少額からでもいいので投資をやっていくことをおすすめします。
その中で、うまくいった株、うまく行かなかった株、いろいろ経験するかと思います。中国株を昔からやっている人なら誰もが知っている邱永漢さんが書いた本に、「損して覚える株式投資」がありますが、まさしくそんな感じかもしれませんね。
投資の経験を積んで、あなたも自分の投資スタイルを身に付けてください。
さいごに
こんなことを書いたら投資のハードルが上がってしまったかもしれませんが、正しい投資をすれば、きっとあなたの未来は開けます。そのためには、やっぱり自分で勉強して、分析して、経験する必要があります。
ただこういった投資が向く人向かない人はいるかと思います。投資の方法は一つではありません、個別株の投資が向かなそうであれば、インデックスファンドに投資するのでも、世界の発展に乗ることができます。
こんな世の中だからお金は大事。自分の金のことについて真剣に考えて見てください。
それではGood Luck!

