気になる銘柄第2弾。中国の不動産開発会社、緑城中国(3900.HK)の子会社で、プロジェクト管理を手掛ける「緑城管理(9979.HK)」を取り上げたいと思います。
こちらの記事は、執筆時点(2020年7月15日)の内容になります。最近、ITや不動産業界などの規制により、投資環境が変化しております。
緑城管理(9979.HK)の概要
2010年設立の緑城管理は浙江省杭州市を拠点とする。緑城中国の不動産プロジェクト代理建設(代建)・管理部門という位置付け。
中国26省・直轄市・自治区85都市、カンボジアで代理建設プロジェクト266件を展開する。うち商業物件が150件、政府物件が116件。物件の総管理建築面積は6980万平米となっている(自営・ジネスパートナーとの提携含む)。
2017~2019年の契約総建築面積、2019年の契約総建築面積、売上高ベースで中国不動産市場で最大の代理建設業者。なかでも2019年は72件を新規受注。総建築面積は1600万平米に達し、国内代理建設市場の23.7%を占める。市場第2位の同業他社とは2倍以上の差がある。
緑城管理(9979.HK)の業績は?
年次決算
売上は順調に拡大。上場間もない会社ですが利益もしっかりしています。
売上高 | 粗利益 | 純利益 | EPS(元) | |
---|---|---|---|---|
2017/12 | 1,015.88 | 576.52 | 246.88 | 0.250 |
2018/12 | 1,481.19 | 743.78 | 334.90 | 0.230 |
2019/12 | 1,993.89 | 881.57 | 324.77 | 0.230 |
※ 単位:百万元
キャッシュフロー
本業からのキャッシュフローである営業CFは3年連続でプラス。上場間もない会社ですが本業でちゃんと利益が出てることがわかります。
2017/12 | 2018/12 | 2019/12 | |
---|---|---|---|
営業CF | 375.62 | 530.54 | 121.12 |
投資CF | -531.84 | 467.88 | -180.69 |
財務CF | -1.11 | -821.14 | 727.14 |
現金同等物 | 294.28 | 471.56 | 1,139.16 |
※ 単位:百万元
2020年7月10日に香港メインボード上場
売買単位は1000株、公募価格は2.5香港ドル。4億7756万株を公開し、手数料などを除く手取り概算で12億1310万香港ドル(約168億円)を調達。
うち20%を戦略買収を通じた業務拡大、14.5%を開発プロジェクトの事業資金、51.5%を緑城中国への債務返済、4.0%をエコシステムの開発、残りを運転資金に充当する。
上場後の値動き
2020年7月10日に公募価格は2.5香港ドルで上場した後の値動きはこんな感じです。

7月14日はマーケット全体が下がっているので、冴えない動きとなっていますが、それでも株価は3.86香港ドルと上昇しています。(7月15日執筆時点)
緑城管理(9979.HK)を購入
私は上場初日に緑城管理(9979.HK)を購入。購入時の株価は3.2香港ドル。最小単位の1000株を購入。購入価格は日本円で約4.5万円。

この株も、前回のイーカー(Yeahka: 9923.HK)同様、うまくいったら数倍にはなりそうなポテンシャル。そしてうまく行かなかっても数万円の損失かなと想定して購入。こちらも今のところうまくいっています。
なお、前回のイーカー(Yeahka: 9923.HK)についてはこちらをチェックしてください。

目指すはこんな感じで!
目指すはズバリ、同じく緑城中国(3900.HK)の子会社である「緑城服務(2869.HK)」。
緑城服務(2869.HK)は中国で不動産管理を手がけいます。内容としては、高級住宅向けの各種サービスを提供。保安管理、清掃、設備メンテナンスなど。
緑城服務(2869.HK)は、2016年7月に上場。上場価格は1.99香港ドル。そして、2020年7月15日執筆時点での株価は9.28香港ドル。4年で約4.7倍に株価が跳ね上がっってます。

現在、中国の不動産管理セクターが熱くて、香港上場の不動産管理会社はどこの会社も売上、利益を拡大まっしぐら。それにあわせ、不動産管理会社の株価も上昇方向にあります。
緑城管理(9979.HK)を見てみると、不動産プロジェクト代理建設(代建)・管理部門ということで、少しサービス内容は変わってきますが、直近の3年の業績を見てみると、売上、利益とも緑城服務(2869.HK)と伸び率で遜色はないです。
緑城管理(9979.HK)が今後もこの調子で順調に売上、利益を伸ばせていけたら、緑城服務(2869.HK)みたいに株価が上がって行くかもね?
先のことはわかりませんが…そう思いながら緑城管理(9979.HK)を最小単位ですが購入してみました。もし株価が下がってきたら買い増しするかも。