最近の中国株は厳しい展開が続いていますね。みなさん無事でやっていますか?
現在(2021年7月30日時点)、みなさんがご存知の通り、チャイナリスクが表面化し、中国株が暴落中です。
この暴落に対する考え方は人それぞれかと思いますが、ここでは私の考えを話していこうかと思います。
中国政府による規制について
貧富の差が拡大しているこのご時世、中国政府は、貧困層、低所得者層といった弱者を味方につける政策を打ち出してきています。
例えば、教育や不動産に対する規制などがそれにあたるかと思います。
実際、普通のサラリーマンが上海でマイホームを買うことは難しいです。また、中国の教育について言えば、3歳ぐらいから子どもは塾に通い、小学校の勉強を始めているという話です。塾に通えない子どもが受験戦争で勝ち残るのは至難の業です。
そうした国民の不満に対応するため、中国政府はこういった規制を打ち出し、人口で多くの割合を占める弱者に寄り添うことで中国政府、中国共産党の支持を固めていこうと考えているのではないでしょうか。
あともう一つの流れとしては、IT企業が力をつけ、プラットフォーマーとして、生活になくてはならない存在にまで大きくなっています。
問題は、政府からすると大きくなりすぎていて、コントロールができない、場合によっては政府を脅かす存在にまでなってきていると認識しているのではないでしょうか。
そんな巨大IT企業に中国政府は規制をし、政府には決して逆らってはいけないと強権発動している感じですかね。
中国共産党100周年を区切りにして、こうした動きが活発になっているのは、中国株投資家にとっては気になるところです。
それでも中国経済、中国ITの発展は続くであろう
こう言った社会主義的行動が目につき、マネーを流出している中国ですが、中国経済がこれで終わることはないでしょう。
例えば、中国ITのテンセント、アリババを潰してしまっては、アメリカのGAFAMに対抗できる企業は失ってしまい、アメリカの思うつぼ。中国の成長エンジンを潰すようなことはしないと思います。
ITに限らず、不動産についても、さじ加減を間違えたら、不動産価格が暴落し、不動産バブル崩壊に向かうかもしれません。
教育については、GDPに占める割合がITや不動産より低く、経済への影響度がまだ低いので、教育については社会主義的やり方で弱者保護を打ち出している感じでしょうか。
こんなことを繰り返しながら、やり過ぎたら修正してと微妙なさじ加減で、今後も運営していくように思います。
ただ、中国経済を潰したら、中国政府や中国共産党の立場が厳しくなるのは当然です。そんなことをしても誰の得にもなりませんので、流石にそんなことは普通の人間ならしないでしょう。
実際、行き過ぎた動きを修正する報道も出てきています。
この動きを見ると、中国経済を潰すのは本意ではなく、中国経済、株価の影響を気にしている面も見て取れます。中国共産党さん、お願いだからさじ加減を間違えないようにね。
ピンチはチャンス
今回の中国株の暴落、お金がある人なら買いに行くのもありかもしれませんね。
残念ながら私はキャッシュポジションが少ないので今は様子見ですが、もう一段の下げがあったら資金投入もありかなと思います。
例えば、テンセント(0700.HK)で見てみると直近の高値から約40%の下落。実績PERは24倍程度と歴史的安値となっています。

テンセントは今後も成長し、米国のGAFAMと同等、それ以上になるポテンシャルが十分にある会社です。PERなどから見てもテンセントのこの株価は安いのではないかと個人的には思います。
総悲観論になっているときの株式相場は長期的に見たらチャンスかもしれませんよ(もちろん買うのであれば、優良企業を選ぶのが前提、焦らず買う時期を分散してね)。
それでも株価が下がっていくのは辛い
とは言っても、株が下がって喜んでいる人はほとんどいないかと思います。
もし、自分が自信を持って良い株を持っているのであれば、一時的に株が下げようが気にすることはないのではないでしょうか。こんな時は株価を見ないぐらいでもいいかもしれません。
暴落が永遠に続くわけではありません。過去、リーマンショックなどいくつもん〇〇ショックがありましたが、時間が経てば回復し、その後さらに新高値を形成してきました。
株式投資をしている人は、日々の値動きに一喜一憂しすぎなのかもですね。わたしを含めて。
こんな時こそ、先の未来を見てみては。そうすれば、また違った見方、また違ったアクションができるのではないでしょうか。
さいごに
今回の暴落で、主力のテンセントを筆頭にIT銘柄の比重が高いポートフォリオの私は、それなりに下がりました…。それでも売ったりはしていません。
どちらかといえば資金があれば買いたいぐらいです。下落時は、株式市場からは少し距離を置き、大人しく過ごそうかなと思っています。
中国株はしばらく我慢の時期が続きますが、いつか風向きが変わる時が来るでしょう。
今は、中国株のことは少し忘れて、東京オリンピックを楽しみましょう。
P.S. 今月からTwitterを始めました。Twitterでは中国株についてリアルタイムで呟いています。Twitterやっている方、よかったら仲良くしてください。
※投資はあくまで自己責任でお願いします。最終的には自分で考えて、自分が理解できる会社に投資しましょう。