2021年7月15日に医脈通科技(2192.HK)が香港株式市場の上場。個人投資家向けの公募倍率は592.41倍と人気となっていました。
医脈通科技(2192.HK)は、中国版エムスリー(m3.com)。日本人投資家なら知っているかと思いますが、エムスリー(m3.com)はすごい成長率を誇る株ですよね。
そこでここでは、そんな中国版エムスリー(m3.com)の「医脈通科技(2192.HK)」をチェックしていきたいと思います。
医脈通科技(2192.HK)について
中国で医師が利用する情報プラットフォームを運営する。診療のガイドライン、研究結果、医薬品照会、臨床開発などに関する記事や動画を提供しており、2020年末時点のユーザー数は350万人で、このうち医師が240万人に上る(国内すべての開業医の58%。フロスト&サリバンによれば、登録医師ユーザー数は国内トップ)。
プラットフォームを通じた医薬品・医療機器メーカー向けのマーケティングサービスが主な収益源。病院や研究開発機関向けにクラウドでソフトウエアを提供するSaaSでも収益を上げる。
日本のエムスリーが大株主
日本との関係も密接。2013年12月には、医療ポータルサイト「m3.com」を運営する日本のエムスリー(M3:2413/東証1部)が50%出資しました。それ以降、戦略的提携関係を維持しています。なお上場後、M3の出資比率は38.7%に低下する見通しです。
医脈通科技(2192.HK)の年次決算
売上高 | 純利益 | EPS(HKD) | |
---|---|---|---|
2018/12 | 83.46 | 14.19 | 0.027 |
2019/12 | 121.57 | 31.27 | 0.058 |
2020/12 | 213.53 | 85.20 | 0.159 |
※ 単位:百万香港ドル
医脈通科技(2192.HK)のキャッシュフロー
2018/12 | 2019/12 | 2020/12 | |
---|---|---|---|
営業CF | 22.09 | 28.20 | 111.05 |
投資CF | -3.10 | -2.43 | 0.01 |
財務CF | -5.85 | -3.43 | -2.83 |
現金同等物 | 16.53 | 38.88 | 147.10 |
※ 単位:百万元
医脈通科技(2192.HK)とエムスリー(m3.com)を比較
会社 | 株価 | PER | 時価総額 |
---|---|---|---|
医脈通科技 (2192.HK) |
27.2HKD (IPO価格) |
約150倍 | 187億7278万7200HKD |
エムスリー (2413) |
7,645円 (21/7/14終値) |
137.31倍 | 5.19兆円 |
※ 2021年7月14日時点
医脈通科技(2192.HK)のPERは、高PERのエムスリー(2413)をさらに上回る水準となっています。
ただ、医脈通科技(2192.HK)の直近3年の売上、利益は急ピッチで伸びています。この数字から見てみても、中国のマーケットは、日本のマーケットよりまだ伸び代が期待できそうです。
エムスリー(2413)みたいな株価推移を辿るかは分かりませんが、面白い存在になる可能性は秘めていそうです。
私は、PERが高いこともあり、ひとまず様子見のスタンスですが、安くなったら買ってみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに、以下がエムスリー(2413)のチャートです。

エムスリー(2413)、凄すぎですね。日本株にもこんなすごい株があったのですね。流石にこんな感じにはならないと思いますが、これを見ると夢は膨らみますね。ただ、過度に期待しないでくださいね。株はそんなに思い通りに行くものではないので。
補足:医脈通科技(02192)は15日、香港市場に新規上場しました。初値は28.90HKドルとなり、公開価格を6.3%上回った。初値に基づく時価総額は199億4608万6400HKドルとなりました。
個人投資家向けの公募倍率は592.41倍と人気の銘柄だった割には、初値は落ち着いた価格になりましたね。ここから上がっていくのかなあ。さあどうでしょうか?
※投資はあくまで自己責任でお願いします。最終的には自分で考えて、自分が理解できる会社に投資しましょう。